なるほど！深層心理で豆知識 ／ vol.30

「相手の心が読めたら、もっと上手く付き合えるのに……」と思うことはありませんか？　何気ない行動やしぐさ、思わず口から出た言葉、無言の自己アピールに注目すると、相手のホンネが見えてきます。今回は、ヘアスタイルから心の奥の心理をチェック！　相手のことを知って、交友や人事に役立ててくださいね。

　人のイメージは、ヘアスタイルによってまったく違ってきます。これまでとは違う髪型にすれば、気持ちが新たになりますし、イメージチェンジにも役立ちます。

中には、頻繁にヘアスタイルを変える人や、髪を切ってもスタイルは変えないという人もいますよね。実はそこに、無意識の欲求が隠されているのです。

　たとえば、人気タレントの髪型を真似る人は、「このタレントのようなイメージで見られたい」という欲求があることが容易に想像できますが、頻繁にヘアスタイルを変える人は、自分が確立されていない証拠です。どんなスタイルが自分に合うのか、自分を引き立たせることができるのか、模索中というわけです。若いほどその傾向が見られるのもそのためです。

　反対に、年齢を重ねていくと、自分自身がわかってくるので、ヘアスタイルも落ち着いてきます。それでも頻繁にスタイル変える人は、「いつまでも若々しくいたい」という願望が強いタイプで、老いに対する嫌悪や恐怖心を持っているのかもしれません。

　一方、若い時から何十年もヘアスタイルを変えない人や、若くても、ほぼ同じヘアスタイルで通す人もいますよね。その中には、自分の職業を基準にし、ふさわしいと思える髪型にしている人もいますが、いずれにせよ、あまりにも固定的な場合は、変化を恐れるタイプか、融通の利かない頑固な面を持っている人とも言えるでしょう。ただし、意志の強さはバツグンです。

　なお、女性の場合は、ロングからショートヘアに変えたり、滅多にヘアスタイルを変えない人がイメージチェンジをしたときは、心境の変化があったと思って間違いないでしょう。内面を変えたいと思っていたり、あることを断ち切りたいなど、現状から抜け出すことを望んでいるはずです。変わり方が大胆なほど、その欲求も大きいと考えられます。

　このように、ヘアスタイルは、イメージチェンジのみならず、心のバロメーターにもなるのです。もしも、あなたの友人や知人が、突然ヘアスタイルを変えたら、褒めると同時に、心が和むような言葉をかけてあげてはいかがでしょうか。きっと、あなたの気づかいをうれしく思うことでしょう（文／花梨）。