なるほど！深層心理で豆知識 ／ vol.29

「相手の心が読めたら、もっと上手く付き合えるのに……」と思うことはありませんか？　実は、何気ないしぐさや、思わず口から出た言葉はもちろんのこと、持ち物にさえも、その人のホンネが表れるのです。今回は“カバン”の選び方、使い方から、その人の深層に分け入ります。気になる相手をチェックして、良好な人間関係を築いていきましょう！

　新緑がまぶしい季節になり、道行く人のファッションにも、初夏が感じられるようになりました。明るい色味の服に合わせて、カバンのおしゃれを楽しんでいる人も多いようですね。実は、その人が選ぶカバンや、カバンの使い方には、その人自身が現れるということを知っていましたか？

　例えば、服に合わせて、カバンを頻繁に変える女性がいますが、カバンの使い方と同様、飽きやすいという特徴があります。つまり、仕事にしても、習い事にしても、時間をかけて“じっくり”が苦手なのです。けれども、臨機応変で好奇心旺盛。切り替えも早いという長所があります。ここぞというタイミングで周囲の雰囲気を盛り上げることも得意なので、グループの中では、ムードメーカーとして不可欠な存在でしょう。

　反対に、服装との相性にあまりこだわらず、つねにお気に入りのカバンを持ち歩く人がいます。こういう人は男女問わず、強い信念の持ち主で、決めたことを最後までやり遂げる努力型です。ただし、自分のやり方に執着する傾向があるため、応用を利かせることは苦手な様子。このタイプに仕事などで力を発揮させたいなら、系統立てて資料をまとめるなど、根気のいる仕事を任せると◎。手を抜くことなく、丁寧に仕上げてくれるはずです。

　また、見かけよりも、カバンの機能性にこだわる人は、几帳面な人が多く、物事を整理して考えるタイプです。男女ともに仕事熱心で、向上心もあるでしょう。しかし、いつもカバンがパンパンに膨らんでいる人は、心配性の可能性があります。相手が部下の場合、不安材料を取り除いてあげることで、さらに良い働きをしてくれるはずです。

　一方、つねに大きなカバンを持ち歩く人は、中身の整理の仕方によって性格が分かれます。例えば、大小のポーチに分けた中身を、バケツ型の大きなカバンに入れて持ち歩く人は、繊細で用意周到なタイプです。ただし、TPOに関係なく、いつでも中身が一緒という場合は、神経質な面があったり、融通の利かない面があるかもしれません。このタイプの人と仕事や行動を共にする場合は、頼りにしていることを熱心に伝え、自分が上手くイニシアチブを取ることでスムーズにいくでしょう。

　一方、「大きなカバンは何でも入って便利」という感覚で使っている人は、大雑把なタイプの様子。小さなことにこだわらないので、一緒にいて楽ですが、気配りを期待するのはむずかしいため、フォローが必要かもしれません。逆に、小さなカバンを持ち歩く人は、精神的にも身軽でいたいタイプです。その分、周囲に惑わされることなく、自分の感性で動くことが多いのも特徴です。このタイプとは、親密になろうとしないで、適度に距離を置いた付き合い方をすると、良い刺激が得られて効果的でしょう。

　もしも、あなたに気になる人がいたら、相手がどんなカバンを持っているのか、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。その人のタイプを知れば、より良好な付き合い方ができるかもしれませんよ。

（文／花梨）