「相手の心が読めたら、もっと上手く付き合えるのに……」と思うことはありませんか? 実は、何気ないしぐさや、思わず口から出た言葉には、人のホンネが表れているのです。今回は“言葉グセ”から、相手の深層に分け入ります。気になる相手の言葉づかいをチェックして、良好な人間関係を築いていきましょう!
人には無意識に使っている言葉があります。例えば、「確かに」「結局」「つまり(だから)」「逆に」「要は」。会話中、こうした言葉を頻繁にさしはさむ人は、仕切り屋で自分の意見に酔う傾向があります。会話やディスカッションを楽しむより、“とにかく私の意見を聞いて“というタイプに多いのです。もしも、その相手が上司や先輩など、あなたの上位にいる場合、話の腰を折ったり、真っ向から反対意見を言っては怒りを買います。
このようなタイプの人と話すときは、聞き役に回るか、相手が満足するまで話させて、「なるほど。私はこう考えていたのですが」と、相手の意見を肯定しつつ、やんわり自分の意見を言うのが賢明。また、相手の意見に賛同するなら、「おっしゃる通りです」「さすがですね」などと、会話中に褒め言葉をはさむと、大いに気を良くするでしょう。
また、「やっぱり」「絶対」「当然」「ありえない」など、断定的な言葉を連発する人も、人の意見をあまり聞かないタイプ。独自の物の見方を人に認められることに喜びを感じる傾向があり、しかも話に矛盾が出てくるのが特徴です。このような相手と上手に付き合いたいなら、きついツッコミを入れるのはNG。「それはこういう意味ですよね」などと、さりげなく相手の矛盾を正してあげると良いのです。なお、断定的な物言いをする人は、心の奥に自信のなさや不安を抱えている場合が多いので、共同作業においては注意が必要です。「絶対に大丈夫」などと“絶対”を強調するようなら、大事に至る前にフォローできる体制を整えるなど、何らかの手を打っておく必要があるでしょう。
一方、上記とまったく異なるのが、「いちおう」「◯◯な感じ」「ある意味で」「じゃないですか」など、曖昧な表現を頻繁に使う人で、「自己主張したくない」、もしくは「自分の言葉に責任を持ちたくない」と思っているフシがあります。このタイプがプライベートな友人なら、さして問題になりませんが、仕事仲間ならちょっと問題です。とは言え、「何が言いたいんですか」「はっきり言ってください」と詰め寄れば人間関係を壊す結果に。相手の考えや思いを代弁して「Yes」と言うように仕向けるのが得策でしょう。
このように、言葉グセから自己を知り、相手を知ることで、「もしも自分だったら」という客観的な立ち位置でものを見ることが可能になります。今ひとつ人間関係が上手くいかないと思っている人は、試されてみてはいかがでしょうか。
(文/花梨)
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