「相手の心が読めたら、もっと上手く付き合えるのに……」と思うことはありませんか? 実は、何気ないしぐさや、思わず口から出た言葉には、人のホンネが表れているのです。気になる相手の行動をつぶさにチェックして、心の内側をのぞいてみましょう!
気になる異性を前にすると、スムーズに言葉が出てこないという経験、ありませんか? やっと話しかけることができたとしても、声が上ずったり、調子外れになってしまったり……。そんなときは大抵、声のトーンも高くなっているはずです。
特定の相手の前で声が上ずる、トーンが高くなるという現象は、相手から嫌われたくない、自分に関心を持ってほしいなど、他の人には抱かない感情を相手に持つために起こります。そうした心の緊張が声帯周辺の筋肉にも伝わり、無意識のうちに地声より高い声が出てしまうのです。声の変化は本人には分かりませんが、周囲にいる人間は気づくものです。
あなたの周囲に、特定の異性の前に出るときに限って、高い声で話をする人を見つけたら、その人は相手に気がある証拠。もしも、あなたに対して同様の態度が見られるなら、相手から好意を寄せられていると思って良いでしょう。また、グループで話しているとき、好きな異性の話題になっただけでも、当人の声は高くなると言います。
もちろん、こうした声の変化は恋愛以外のシーンでも見られます。自分が苦手だと感じている上司の前に出たり、会議や式典などのスピーチをする際も、いつもより高い声でしゃべってしまうのでは? それもまた、緊張感や不安な気持ちを抑えようとするために起きることです。ことに、自分が上司を嫌っていたり、憎んでいたりした場合、それが態度に表れることを恐れているなら、ワントーン高い声で話す傾向があるはずです。
逆に、部下が自分と話すときに限って声が高くなるようなら、あなたに恐れや嫌悪感を抱いているのかも。恐れはともかく、嫌悪の感情は業務に支障を来しかねないので、 “なぜ◯◯君は高い声で話すのかな “と、理由を考えてみてはどうでしょうか? 思い当たる節があれば、部下への態度や指示の出し方を変えてみる。結果、声の調子が変わってくるようなら良い兆しで、仕事にも良い影響が出てくるかもしれませんね。
(文/花梨)