「相手の心が読めたら、もっと上手く付き合えるのに……」と思うことはありませんか? 実は、何気ないしぐさや、思わず口から出た言葉には、人のホンネが表れているのです。気になる相手の行動をつぶさにチェックして、心の内側をのぞいてみましょう!
4月は出会いの季節ですね。職場や子供の学校、趣味の習い事でも、初対面の人と顔を合わせる機会が増えることでしょう。初めて会った相手に、「良い人だな」「好感が持てるな」と思われるとうれしいのではないでしょうか。ことに、自分が気に入った相手からは、同じように良く思われたいと思うのが人情でしょう。
相手が、自分にどんな感情を持っているのか知るためには、しぐさに着目してみましょう。たとえば、あなたが話しかけたときに、目を見開いたり、表情がパッと明るくなれば、あなたに心を開いている証拠です。また、あなたの話に合わせてうなずく、身を乗り出すようにして話を聞く、という行動は関心のある証拠で、心の距離も縮まりつつあると思って良いでしょう。
反対に、顔の表情が乏しかったり、後方に反り返るようなしぐさをすれば、あなたとは、少し距離を置きたいと思っているかもしれません。会話中に、そうした態度が見え始めたら、話に同調できないでいるのでしょう。そんなときは、話題を変えてみると良いのです。そこで相手が話に乗ってきたら、くれぐれも議論は避けましょう。
たとえ、自分の考え方と違っていても、相手の意見を否定したり、話の腰を折ったりしないで、最後まで話を聞きましょう。明らかに相手が思い違いをしていると感じた場合でも、「なるほど、そういう考え方もあるのですね。私はこう思っていました」などと、相手を受け入れた上で、自分の考えを告げれば気分を害することはありません。
ところで、中には、「自分は話が苦手なので、相手に“”つまらない人“と思われるかも」と、会話にコンプレックスを持っている方もいるでしょう。でも、心配無用です。人が話をしているときに、「すごいですね」「その後、どうしたんですか?」という具合に、合いの手を入れながら話を聞いてみてください。あなた自身が話題を提供しなかったとしても、相手はあなたに対して「会話が楽しい人」という好印象を持つはずです。
多くの人にとって、自分の話を聞いてくれる人、話を引き出してくれる人は貴重な存在なのです。聞き上手であることは、第一印象はもちろんのこと、その後の付き合いにも良い影響を与えてくれそうですね。
(文/花梨)