「相手の心が読めたら、もっと上手く付き合えるのに……」と思うことはありませんか? 実は、何気ないしぐさや、思わず口から出た言葉には、人のホンネが表れているのです。気になる相手の行動をつぶさにチェックして、心の内側をのぞいてみましょう!
あなたの周囲に、腕組みをしながら人の話を聞く人はいませんか? 一般的に、腕を組む行為は、相手に威圧感を与えるためだと思われやすいのですが、実は組む腕の位置や姿勢によって、本人の心理はまったく異なるのです。
例えば、腕の位置が高く、相手を見下ろしていたり、首を傾けて見上げるような視線を投げかけていれば、「威厳」を示しているか「拒絶」のサインですが、組む腕の位置が低めだったり、相手から視線を外しているなら、「受け入れ拒否」のサイン。
「威厳」「拒絶」のサインと同様に、「受け入れ拒否」のサインも、相手を拒んでいることに変わりはないのですが、前者・後者で大きく違うのは本人の心理状態です。
前者は感情が相手に向かい、後者は自分の内へと向かっています。相手の話に対して自分の考えをまとめたいので、「このエリアから中に入って来ないように」と、無言のアピールをしているのです。
もしも、あなたが上司と話していて、このような様子が見られたら、矢継ぎ早に質問をしたり、同じ言葉を何度も繰り返さないほうが良いでしょう。「気が利かない人間」というマイナス評価をされ兼ねないからです。
人は開放的な気分のときは、腕組みなどしないもの。相手に自分の思いを伝えたい、友好な関係を築いていきたいと思っているなら、「受け入れ拒否」のサインを察知した段階で、言い回しを変えたり、話題を変えたりしてみてはいかがでしょうか。心の緊張がほぐれれば、腕組みを解いてあなたと向き合ってくれるはずです。
(文/花梨)