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かくれざる栗パワー ~人間が栗からもらったもの~

 栗は縄文時代人の主食であったことが、日本最大級の縄文集落跡である青森県三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)から出土した、たくさんの栗からわかっています。三内丸山遺跡には栗の巨木を柱に使った建造物があり、建築材や燃料材としても使用されていたようです。そして遺跡の周辺は栗の林だったこともわかりました。古代人は保存が可能な栗とともに栄えてきたと言っても過言ではないかもしれません。

 栗の木は成長が早く、また、堅く、腐りにくく、よく燃える材質であったため、各地で栽培されており、昔は薪木や、建物の柱や土台、鉄道線路の枕木、家具等にも使われていたようです。栗の実も栄養価が高く、ビタミンA・B1・B2・B6・C・カリウム・葉酸も豊富で、食物繊維も多く含まれています。また、アスパラギン酸やグルタミン酸などのアミノ酸も豊富です。疲労回復に役立つビタミンB1、老化予防によいとされるビタミンB2、アミノ酸の合成や代謝に必要なビタミンB6、ビタミンCは風邪予防や美容効果に効果があります。そして、カリウムは、高血圧や動脈硬化などの予防に効果が期待できます。また、造血作用のある葉酸も含まれていて、貧血予防になります。

  渋皮にはポリフェノールの一種であるタンニンを多く含みます。タンニンには抗酸化作用・殺菌作用があります。栗の渋皮煮など最高ですね。

愛媛県伊予市では、今年も、特産 なかやま栗のイメージアップと、都市と農村との交流を通して地域の活性化につなげようと、なかやま栗祭りが行われます。 栗ひろい大会や、栗イガ投げ風船割り、栗&もちまき大会、野外音楽広場では歌謡ショーもあり、たくさんの人で賑わうそうです。

  最近ではあまり見かけなくなった栗の木ですが、この時期、栗の登場を心待ちにします。食料の確保が困難であったであろう昔々も、栗にありがたみを感じながら大事に食していたのでしょう。

 

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